蜂窩織炎(ほうかしきえん)
翌日、病院に行ったら担当の先生から説明があるとのこと
コロナウイルスの関係で、病室には入れないので、面会室で説明を受けることになりました。
先生がノートパソコンを持ち出し、写真を見せてくれました。
それは、義母の右手が、グローブのように腫れあがった写真でした。
「今、抗生剤の点滴を続けていて、熱は38度に下がったんですが、右手がこんなに腫れあがったんです。
最初、親指が痛いというので、みたら、腫れていたんですが、それが数時間の間に右手全体に広がったんです。」
義姉と顔をみあわせました。
「そういえば、親指がさかむけして痛いって言ってたよね」
そう、親指の爪のあたりがさかむけして、痛いといって、皮膚科でもらった薬を塗っていたんです。
義母は痛いとこだらけで、口の中は口内炎、唇のあたりも荒れていて、皮膚科でもらった薬をあちこちに塗っていたので、親指の爪のさかむけといっても、そんなに気にしていませんでした。
そのことを先生に話すと、
「年齢を重ねると、体中の水分が減ってきますからね。
皮膚のあちこちが乾燥して、肌荒れやささくれもできやすいんです。
おそらく、親指からウイルスが入ったのでしょう。
切開してみないとわからないですが、おそらく蜂窩織炎だと思われます。」
蜂窩織炎(ほうかしきえん)、初めて聞く言葉でした。
蜂窩織炎とは、皮膚および皮下組織に生じる急性細菌感染症で、主にレンサ球菌やブドウ球菌が原因になることが多い
症状としては、患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛がみられたり、発熱や悪寒が生じる
治療は、抗菌剤を用いる
個室にいるため、特別に面会を許可していただきました。義母に会うと、意識はしっかりしていて、わたしたちと普通に会話できました。
そして、手がすれるだけで痛い、痛いと言ってました。
しばらく、抗生剤の点滴で様子を見ましょうと言われ、帰ってきました、
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